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- 投稿日
- 2025.03.27
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- 更新日
- 2025.03.27
企業の業務にチャットボットを利用する際は、用途や目的に合わせてAPI連携を行うのがおすすめです。
チャットボットとAPIを連携させると、チャットボット単体よりも、業務効率化や顧客満足度の向上、コスト削減などの面でより大きな効果を期待できるようになります。
本記事では、チャットボットとAPI連携の基礎知識やメリット、チャットボットと連携可能な主なAPI、API連携を行う際のポイントや注意点について解説します。
目次
チャットボットと組み合わせて相乗効果発揮! API連携の基礎知識とメリット
APIとはApplication Programming Interfaceの頭文字を取った略称で、ソフトウェアやアプリケーションを組み合わせて相互にデータや機能、特徴などを交換できるようにするインターフェースを意味します。
このAPIと他のソフトウェア、アプリケーションを組み合わせることをAPI連携といい、チャットボットAPI連携の場合は以下のようなメリットを期待できます。
チャットボット利用率の向上
チャットボットを自社のコーポレートサイトに設置した場合、ユーザーはそのサイトを訪れなければチャットボットを利用することができません。
しかし、チャットボットとLINEなどのメッセージアプリをAPI連携させれば、ユーザーはわざわざコーポレートサイトを訪問しなくても、使い慣れたLINEを介してチャットボットを利用できるようになります。
その結果、ユーザーがより手軽に問い合わせを行ったり、商品・サービスの詳細をチェックしたりできるようになるため、チャットボットの利用率向上を期待できます。
有益な情報の提供による売上・業績アップ
チャットボットは、あらかじめ学習させたシナリオやFAQを基に回答する仕組みになっています。
シナリオ・FAQは新たに追加・更新することも可能ですが、チャットボット単体では刻一刻と変化するリアルタイムな情報を提供しにくいという欠点があります。
チャットボットとデータベースをAPI連携させれば、現在の在庫状況や予約状況などを即座に把握し、ユーザーにリアルタイムな情報を提供することが可能です。
情報の鮮度を改善すれば、顧客の購買意欲も促進され、売上や業績の向上を期待できるでしょう。
顧客満足度の向上
チャットボットは、しばしばカスタマーセンターでの自動対応に利用されますが、複雑な質問など個々の対応が必要な場合は有人対応に切り替えられます。
その際、チャットボットと顧客情報管理システムをあらかじめAPI連携しておけば、オペレーターに現時点までのやり取りや顧客情報をスピーディに提供できるようになります。
その結果、ユーザーはチャットボットとのやり取りを繰り返す必要がなくなり、よりスムーズかつ適切な対応を受けられるようになるため、顧客満足度の向上につながるでしょう。
開発コストと工数の削減
API連携を行えば、APIが元々持ち合わせている機能や特徴をチャットボットで即利用できるようになります。
一から開発する場合に比べると工数をカットでき、より短期間でニーズに合ったチャットボットを開発・運用することが可能となります。
また工数が減ると開発コストもカットされるため、費用の節約にもなるところが利点です。
対応範囲の拡張
チャットボットは問い合わせ対応に特化している一方、他の業務での汎用性は低い傾向にあります。
API連携により、顧客情報の自動登録やメール送信、競合他社の調査といった機能を使えるようになれば、顧客情報の一元管理やDMの自動配信、マーケティング支援など、さまざまな領域できるようになります。
チャットボットの有用性や費用対効果の向上を期待できます。
チャットボットと連携できる主なAPI
チャットボットと連携できるAPIの種類は複数あり、それぞれ用途や特徴が異なります。
ここではチャットボットと連携できる主なAPIの例を4つご紹介します。
Notion API
Notion APIとは、タスクやドキュメントの管理、メモ、データベースなど、業務に使用する汎用性の高いツールが統合されたNotionに外部からアクセス可能になるAPIです。
チャットボットとNotion APIを連携させれば、チャットボットで入力された質問や情報をNotionに自動送信し、記録・管理することが可能になります。
チャットボットでのやり取りを手動で転送する手間が省ける他、Notionに送信されたリアルタイムな情報を社内で迅速に共有できるのが利点です。
Notion APIにはプラスプランやビジネスプランの他、無料で使えるフリープランもあります。
Firecrawl API
Firecrawl APIは、プログラムが自動でWebサイトを巡回し、情報を収集・加工(スクレイピング)するツールFirecrawlとの連携を可能にするAPIです。
大規模なデータセットを迅速かつ正確に取得する機能が搭載されており、チャットボットとAPI連携すれば競合他社の製品情報を定期的に収集したり、複数のニュースサイトから記事を集めてプラットフォームで一元管理したりすることが可能になります。
これらの機能を応用してチャットボットによるマーケットリサーチや競合分析を実施することで、効率的なマーケティングが可能となります。
なお、Firecrawlは無料のプラン(500クレジット分)を提供しているため、お試しで利用することも可能です。
Slack API
Slack APIとは、米国のSlack Technology社が開発したビジネスチャットツールSlackとの連携を可能にするAPIです。
Slackは、幅広い環境下でメンバーとチャットできる機能を持つツールです。
ブラウザ版の他に各OSに対応したアプリ版も提供されています。
一対一での会話はもちろん、複数人とグループチャットをしたり、特定の相手を指定してメッセージを送ったりできるメンション機能などが搭載されています。
また書類や画像などのファイルをアップロード・ダウンロードしたり、特定のメッセージをキーワード検索したりする機能もあり、非常に利便性の高いツールであることから、多くの企業で導入されている実績があります。
既存のSlackとチャットボットをAPI連携させれば、Slackを介して社内問い合わせを行ったり、ヘルプを参照したりする環境を整えられます。
社内Slackを利用するには業務用に発行されたアカウントが必要になるため「チャットボットの業務外利用を防止したいという場合にも便利です。
Slackには3種類の有料プランに加えて、永続的に無料で使えるフリープランも用意されています。
Messaging API
Messaging APIとは、メッセージアプリLINEから提供されているAPIです。
Messaging APIを使えば、LINEのアカウントを介してユーザーにチャットボットを利用してもらえるようになります。
LINEは国内外問わず、多くの人が利用しているメッセージアプリであり、ユーザーはLINEを用いたコミュニケーションに精通しています。
そのため、コーポレートサイトに設置したチャットボットよりも利用のハードルが低く、知りたいことや疑問点を質問してもらいやすいところが利点です。
チャットボットを多く利用してもらえば、商品・サービスに関する疑問点や不安が払拭されて購買意欲が増したり、商品・サービスの詳細が記載されているサイトへの遷移を促したりすることが可能になり、売上や業績アップを見込めるようになります。
チャットボットのAPI連携を行う際のポイント
チャットボットのAPI連携を行う際は、目的の明確化や連携するAPIの選定などの下準備が必要になります。
ポイントを押さえずにAPI連携を行うと、思ったような効果が出なかったり、無駄なコストを費やしたりする原因になるため注意しましょう。
ここではチャットボットのAPI連携を行う際に押さえておきたいポイントを6つご紹介します。
1. 目的を明確にする
まず、チャットボットでなぜAPI連携を利用するのか、その目的を明確にすることから始めましょう。
API連携の目的が定まらなければ、連携させるAPIの選定基準が曖昧になり、無駄なコストが発生する原因となります。
チャットボットとAPIを連携させる理由は企業が抱える課題や問題によって異なります。
そのため、チャットボット運用に当たって懸念されるリスクは何か、チャットボットをどのようなシーンでどういう風に活用したいのかなどを洗い出し、導入目的をはっきりさせておくことが大切です。
2. KPIを設定する
KPIとはKey Performance Indicatorの頭文字を取った略称で、日本語では重要業績評価指標を意味する言葉です。
いわばゴールに向かうまでに到達すべき中間目標であり、あらかじめ設定したKPIをどのくらい達成できたかによって、ゴールに達成できる確率を予測できるとともに、その施策の効果を計測することが可能となります。
チャットボットでAPI連携を行うに当たって、事前にKPIを設定しておけば、API連携によってどのくらいの効果が出たか可視化することができます。
その効果を基にAPI連携の有用性や課題を検討し、必要に応じて連携を見直せば、API連携の費用対効果を高められるでしょう。
3. 必要な機能が搭載されているかを確認する
API連携によって利用可能になる機能は、連携先のツールによって異なります。
そのためAPIを導入する際は、それぞれのツールの特徴や機能をよく理解した上で、導入目的に合致したものを選択する必要があります。
例えば、メッセージアプリのLINEを介してチャットボットを利用できるようにしたいのならMessaging APIを導入するなどです。
連携するAPIが有料サービスである場合、連携数に応じてコストがかさむため、目的に合わせて必要なものに絞り込むことが大切です。
4. 操作性・利便性をチェックする
API連携による効果を高めるには、操作性や利便性にも配慮する必要があります。
直感的に操作できないものや、利用するまでにいくつものステップを踏まなければならないものは使い勝手が悪く、ユーザーに敬遠される可能性があるからです。
多くのAPIには無料版やトライアル版が用意されているため、まずはお試しで利用し、操作性や利便性を確認してから導入の判断をすることをおすすめします。
5. セキュリティ対策を確認する
API連携を行うと、自社で開発したチャットボットだけでなく、連携した外部システムともデータをやり取りすることになります。
セキュリティ対策が不十分なツールとAPI連携すると、重要な情報が漏えいするリスクが高くなってしまいます。
API連携を行う際は、連携先のツールが自社のセキュリティ基準を満たしているかどうかを確認しましょう。
6. 無料プランと有料プランの違いを押さえる
API連携できるツールの中には、無料で利用できるプランと、有償で利用するプランの両方をラインナップしているものもあります。
無料プランを選べばランニングコストを節約できますが、有料プランに比べると利用できる機能や容量に制限が設けられているため、場合によっては目的の機能を使えなかったり、不便に感じたりする可能性があります。
いくら無料でも、必要な機能が搭載されていなければAPI連携による効果を実感しにくいため、有料プランとの違いを比較した上で、無料で十分なのか、有料プランを選択した方が良いのかを慎重に検討しましょう。
なお、有料プランも機能や容量などに応じて複数に分かれているケースが多いため、有料プラン同士の比較も必要です。
チャットボットでAPI連携を行う際の注意点
チャットボットでAPI連携を行うに当たって、注意すべきポイントを3つご紹介します。
APIの仕様変更や提供停止
APIの中には、途中で仕様が変更されるものもあります。
連携したときと仕様が大幅に異なる場合、チャットボットの利用に不具合が生じる可能性もゼロではありません。
また何らかの理由によってAPIの提供が停止された場合、他の類似APIを探す、あるいはチャットボットそのものの仕様を変更するなどの対応を迫られることになります。
仕様変更や提供停止をあらかじめ予期するのは難しいため、もしAPIの仕様変更・利用停止が起こった場合はどのように対応するかをあらかじめ決めておくなど、リスクヘッジを行っておくことが大切です。
APIの利用制限
APIのプランによっては、利用できる機能に制限があったり、データ容量に上限が設けられたりしているものもあります。
無料プランはもちろん、有料プランの中にも制限や上限は存在するため、自社のニーズや目的を満たすにはどのプランを選べば良いか、事前にシミュレーションしておきましょう。
なお、APIによっては大手企業向けに、既存の有料プランよりも上位のカスタマイズプランを用意しているところもあります。
カスタマイズプランは企業の規模や目的などに合わせて、機能や容量を自由に選択することが可能です。
既存の有料プランでは機能や容量が不足していると感じる場合は、カスタマイズプランについてベンダーに問い合わせてみると良いでしょう。
ランニングコスト
有料プランのツールをAPI連携する場合、毎月の利用料金が発生します。
チャットボットツールも有料である場合、そこに上乗せする形で料金が追加されるため、月々のトータルコストに注意しましょう。
コスト以上の効果が出れば問題はありませんが、費用対効果が下がる場合は無駄なAPI連携を行っている可能性もあるため、API連携前と連携後の効果測定を実施し、投資に見合った効果が得られているかどうかをチェックしましょう。
API連携でチャットボットをもっと上手に運用しよう
API連携を行えば、チャットボットで新たな機能やサービスを利用できるようになります。
自社の目的や用途に適したAPIを選べば、チャットボット利用率の向上や売上・業績アップ、顧客満足度向上、開発コストと工数の削減など、多くのメリットを期待できます。
ただ、自社が求める機能が搭載されていなかったり、操作性や利便性が悪かったりするとチャットボットそのものの有用性も低下してしまう恐れがあるため、どのようなAPI連携を行うべきか、無料プランと有料プランのどちらを選ぶべきかなど複数の点を検討し、慎重に連携するようにしましょう。
Difyはプログラミングの知識がなくても、直感的な操作でチャットボットを作成することが可能で、かつ多彩な外部システム・ツールとの連携にも対応しています。
今回紹介したNotionやSlackを初めとする多くのツールと連携することで、ノーコードツールながら幅広い用途・目的に活用できるチャットボットを開発可能です。
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